沖縄の大きな病院といえば琉球大学にいわゆる大学病院があります。しかし大学病院ができる前、戦後の米軍統治下では、沖縄本島に那覇、中部、北部の3つ、それに石垣島、宮古島を加えて5つの琉球政府立病院が存在し、沖縄の医療を担っていました。沖縄の本土復帰後は、これらの病院は県立病院となり、現在も離島医療や救急医療、人材育成も含め沖縄の医療の中心となっています。
また、県立南部医療センター・こども医療センターと、県立中部病院は、三次救急の受け入れ病院で、高度医療を行っています。
県立病院のほかにも沖縄には大きい病院は点在します。
県立病院以外に、沖縄本島には大学病院や多くの公立病院、私立の総合病院もあり、怪我や急病の時でも救急車のたらいまわしはほぼないと言えるほど互いに協力しあいながら地域医療を担っています。東京や他の大都市だと受け入れ先がなかなか見当たらなく時間がかかることがありますが、そういった心配はなさそうなので安心ですね。
沖縄には離島が多く存在するためどこに移住するかで医療体制が変わる
医療体制が整っている那覇市や沖縄本島中部。しかし一方で、沖縄本島の北部や離島では、小さい診療所しかない地域もあります。那覇から一番遠い与那国島は東海地区から九州に行くくらい離れていたりするため、重症の場合はドクターヘリや自衛隊による搬送しかないという所も存在します。また、宮古島と石垣島にはそれぞれ県立病院があるため、各近隣離島の医療の中心となっていますが、医療体制が不十分というケースもあり、対応できない場合は、やはりヘリなどで沖縄本島の大学病院などに送られることになります。また、同様に沖縄本島でも北部地域は広域なため、県立病院や総合病院まで車で1時間以上と遠い場所もあります。
沖縄へ移住を計画されている方で、持病がある方はもちろん、今後沖縄で出産する計画がある方、沖縄に移住する際は、移住先にどのような病院があるかなど県立病院や総合病院のホームページをチェックすることをおすすめします。